今回は、硬くなった筋肉がどのようなメカニズムで痛みを発症するのか?
若干マニアックに解説したいと思います。(笑)
まず、筋肉が硬くなっている状態というのは、つまり血管が収縮し血流が悪くなっている状態の事。例えば、長時間同じ姿勢でいたり、無理な動作をしたり、スポーツ等で軽く痛めたり。このような動作の結果、筋肉は微損傷を起こし、部分的に硬くなった状態が持続します。
そこへ更に緊張が増す、例えばストレス(本当に多い!!)や、過度な負荷がかかると、部分的に硬くなっている部位が更に硬くなる為、酸欠状態つまり栄養が行かない状態になります。
そこで、酸欠状態を解決する為、無意識に血管を拡張させる物質を放出し、血管を拡げます。その時に、放出される物質の中でも最も発痛作用が高いと言われる「ブラジキニン」。
この「ブラジキニン」が神経末端部にある痛みセンサーに触れると、患部から脳へ痛みの電気信号が入り痛みを知覚するというカラクリになっています。
これは、腰痛に限らず膝や肩痛等、多くのケースでも同じプロセスだと、臨床的に感じております。まあ、いずれにしても硬くなった筋肉を緩めれば、痛みは改善していきます!
次回は、神経圧迫が何故痛みの原因ではないのか?
その事について書き込みたいと思います。