当院の患者さんからよく、「先生、気分が何だか良くなりました!」と言われます。
何故、気分まで楽になってしまうのか?? これは、気のせいでも、まぐれでもありません。(笑)実は、脳内伝達物質の状態が変化した結果なのです。
具体的に何がどう変化したのか?
ご来院される皆さんの多くは、どこかに痛みを感じています。(当然ですね。笑)
前回の投稿で、痛みが続いている状態だと「扁桃体」が活性化し、不安や恐怖感にかられるメカニズムについて解説しました。
扁桃体が活性化すると、脳内はストレスホルモンが多く分泌されてしまいます。このストレスホルモンを抑制する役割をなすのが、「セロトニン」です。
セロトニンは所謂快楽ホルモンとして有名ですが、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の暴走を抑制する作用を持ち自律神経のバランスを取る為に重要な役割をしています。
また、睡眠誘発ホルモンの「メラトニン」の分泌にも必要なホルモンです。
当院の頭蓋部の施術をしていると、多くの患者さんは寝てしまいます。
睡眠は副交感神経優位になった時におこる現象なので、副交感神経優位という事は、セロトニンも当然分泌されます。
セロトニンが分泌された結果、自律神経のバランスが取れる上、セロトニンは快楽ホルモンですので、快楽ホルモンが分泌されれば、当然気分が変わるというわけです。
私も2年前、ヴェロニク エバーツD.Oのセミナーで、ヴェロニクに治療してもらった後約2週間ぐらい情動が安定しなんとなく幸せな気分が続いて驚いた事がありました。
副交感神経をしっかり刺激して、セロトニンが分泌される状態まで変化すれば、身体の緊張状態も大きく緩和されます。
患部だけを施術する治療院が多々ありますが、自律神経までしっかり調整しないと効果があまりないと思いますけどね……。