手術をしても注射を打っても薬を飲んでも腰痛が改善せず、１０年以上痛みを抱えているという患者さんが続けて来られます、そんな患者さんからよく伺うのが所謂「ドクターハラスメント」です。
「一生治らない。」「注射を打っても痛いなら諦めるしかない。」「今後、医学が発展しても、あなたの腰痛は治らない。」「このような事を医師から言われましたが本当ですか？」との質問を良く受けます。

私の臨床上の経験では、このような言葉を医師から言われたという患者さんに限って、大概大きな問題がなく、改善していく事が実際には多いです。

先日も、２０年以上前に椎間板ヘルニアの手術をしたのですが、以後、度々腰痛に悩まされているという患者さんが、病院で「将来車いす生活になる」とか、痛みが改善しないのであなたは「うつ病」ですと言われたとの話を伺いました。

この患者さんの腰痛は、硬くなった筋肉を軽く押した程度でも大腿部へ痛みが放散する程、患部が過敏になっており、長時間同じ姿勢でいると、筋肉を軽く押した時にでる大腿部への放散痛が発症し、酷い時は、歩くことすら困難な程の痛みでした。

当院では、約２カ月程、週１回のペースで施術を続け、現時点では、日常生活の中で痛みを感じる事がほぼなくなったとの報告を受けております。

一生治らない？…車いす生活？…うつ病？…医師からそんな事言われたら、実際には治るものも治らないと思いこんでしまいますよね…。本当に真摯に患者さんの事を考えて仕事をされている医師もおりますが、最近、この手のドクハラについて、患者さんから話を伺う事がなんだか結構多いなー…。