交通事故等で首を痛め、以来、首や肩の痛み。酷い場合、頭痛や吐き気、腕の痺れ等の症状で病院や整骨院に通っても、なかなか改善しないという方、非常に多いのではないでしょうか?
事故後、X線やMRI等の検査をしても、はっきりとした異常は見つからず、牽引や電気、湿布、マッサージといった治療を受けても効果がでない…。そのうち時間の経過と共に、首の痛みだけだったのが肩や腕まで痛みが出始め、頭痛や眩暈にまで発展してしまう。このようないわゆる「むちうち」による後遺症で、当院に来られる方が結構いらっしゃいます。
画像上、異常は見つからなかったし、病院等で治療を続けているのに、何故改善しないのか?先ず、むちうちによる症状の原因の多くは、筋肉の損傷による「筋筋膜性疼痛症」。つまり、筋肉が損傷した後硬くなり、硬くなった部位から発痛物質が分泌され、それが痛みの原因になっているという事です。
実際に、むちうちで来られた患者さんの首を触診すると、左右どちらかの首の筋肉に、硬くなった組織を診つける事が出来ます。この硬くなった組織を緩めれば発痛物質は分泌されなくなるので、痛みは改善していきます。
ただし!何年も効果的な治療を受けないまま放置してしまった場合、損傷した筋肉は更に硬くなり、その分、症状も重くなってしまう上、回復にも時間がかかってしまいます。
その結果、頭痛や吐き気、眩暈等で生活に支障のあるレベルにまで発展してしまうケースも多く診てきました。
私が、カイロプラクティックの学校に通っていた時、講師の一人であった、セシリア アンダーソンDCからは「むちうちは48時間以内の治療が有効」と習いました。
つまり、早ければ早いほどよいという事です。(ただし、病院でしっかりとした検査した上での話ですが) 私の臨床経験上、むちうちも腰痛や膝痛等の痛みと同じく早い段階で硬くなった筋肉をしっかりと緩める事が出来れば、それほど問題はないものという印象です。