追突事故に代表される交通事故後の首の痛み。当院にむちうちで来られる患者さんの多くは、事故後数年経っていて、しかも当院に来るまでの間、病院や鍼灸、整体等様々な治療を受けた経験があります。
しかし何故、事故後数年経っても首の痛みが改善しなかったのでしょうか。その理由について説明したいと思います。
むちうちによる痛みの原因
症状別の項目にも記載しておりますが、むちうちによる痛みの原因は首に分布している筋肉の過緊張が原因である事が殆どです。交通事故のような強い衝撃を首に受けると首の筋肉が損傷し、その後首の筋肉が持続的な緊張状態になってしまいます。この緊張状態を早く緩めないと、緊張が更に増していき、酷い人だと首が回らない程硬くなります。
この硬くなった筋肉は、血液循環も当然悪くなり、発痛物質は血管内に滞留し痛みから解放されない状態が続いてしまいます。血流が悪いという事は、硬くなった筋肉は十分な代謝が出来ない為、硬いままの状態が維持されてしまいます。
何故いままでむちうちの痛みが良くならなかったのか?
むちうちで当院に来られた患者さんから、病院では鎮痛剤とビタミン剤を処方され、後は首に電気を当てるか牽引をするか、そのような治療を受けていたという方が非常に多いです。
残念ながら、痛みの原因である硬くなった筋肉を緩める方法として、上記のような治療で改善するケースを私個人としては診たことがありません。 最も問題なのは、上記のような治療を受け続けている間、筋肉の緊張が更に増していき、症状が悪化していく事。このようなケースも少なくない印象です。
むちうちによる痛みの改善はとにかく筋肉を緩める事。
首に分布する筋肉を触ると、自分でもわかるくらい硬くなっている部位があります。そこが痛みの原因です。様々なところで治療を受けていて症状が改善されない場合、硬くなっている筋肉を触って確認してみて下さい。
硬さに変化がない、もしくは何回治療を受けても硬い状態にすぐ戻ってしまうのであれば、それは効果が出ていないという判断も出来ます。
むちうちによる首の痛みも腰痛や膝痛等と同様、早く症状の原因に的確な施術を施す事がとても重要です。もし今受けている治療があまり効果を感じないのであれば、一度当院にご連絡下さい。