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腰痛の原因を解説!90%以上を占める腰痛の原因とは?

腰痛は当院に来られる患者さんで最も多く、日本人の約8割が腰痛を経験した事があると言われています。

厚生労働省による国民生活基礎調査(2015年度)には、腰痛の原因について「多くの人々は腰痛を訴えているが、画像診断で異常が認められない場合も多い。異常が認められる場合でも、それが腰痛の原因でないこともあり、腰痛患者の8割は原因が特定されていない非特異的腰痛である。」と記載されています。

医学的所見では80%の腰痛が原因不明

残りの20%は何かというと、日本整形外科学会のHPにはこのように記載されています。

腰に由来するもの

先天異常や側弯症、腰椎分離症、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症、腰椎骨折や脱臼などの外傷、カリエス(壊疽)、化膿性脊椎炎、転移癌

引用:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html

腰以外に由来するもの

解離性大動脈瘤、尿管結石、子宮筋腫や子宮内膜症、胆嚢炎や十二指腸潰瘍、変形性股関節症、身体表現性障害、統合失調などの精神疾患や精神的なストレス

引用:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html

このうち、先天的骨形成不全や側弯症、分離症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症は腰痛の原因ではないので(別の回で詳しく解説します)、非特異性腰痛の実際の割合は、80%どころじゃなく、90%は超えると私個人は思っています。

では、90%以上を占める腰痛の原因は何か?

当院に腰痛で来られる方は、おおよそ3つの原因になりますので、その3つの原因について簡単に解説したいと思います。

1.筋肉が硬く緊張状態が持続している

このケースが圧倒的多数です。患者さんにどこが痛いのか尋ね、実際に腰を触診すると、硬くなっている筋繊維を見つける事が出来ます。

ピンポイントに硬くなっているケースや、割と広範囲に硬くなっているケースなど様々あります。

なぜ筋繊維が硬くなってしまうのか?

まだ完全に解明されていないのですが、簡単に解説すると、筋肉が硬くなると緊張状態が持続し、筋肉に指令を送る神経が興奮→指令を受けた筋肉内の細胞が活性化→その結果、筋肉を動かす為の栄養が不足する→そして硬い状態が持続しまうというのが有力な説です。

このケースでは、硬くなっている筋繊維に血液を沢山送る。つまり栄養を与えると硬くなった筋肉が緩んできます。

ちなみに、私は腰や身体のどこかに痛みを感じる時は、長時間歩く事で痛みを改善しています。(2時間ぐらい歩きます)

2.筋肉がつっている

あまり多くないですが、時々筋肉がつっているので痛みを感じているケースがあります。

つるというと「足がつる」いわゆるこむら返りをイメージされる方が多いですが、足だけではなく、腰でも肩でも首でも、どこの筋肉もつる事はあります。

筋肉が硬くなる腰痛との鑑別方法は、つってる痛みは安静にしていても持続的に痛い。筋肉を伸ばす(ストレッチ)と痛みがおさまる。これで通常判断できます。

つる主な原因はタンパク質、ビタミンB1、カリウム、マグネシウム、カルシウム、これらの栄養が足りていない事です。

私はつってしまう方には、タンパク質やビタミンB1を補給する為に、プロテインを飲むように勧めています。プロテインを飲む事で解決する事がよくあります。

3.筋力低下

比較的高齢者に多く診られるのが、腰の筋力が落ちている事が原因の腰痛。

特徴としては、筋繊維はさほど硬くなっていないのですが、一定時間歩行などの運動で痛みが強くなります。

筋肉の量が減ると、身体にかかる負荷に対して弱くなり、筋肉の緊張状態が持続してしまいます。

このケースは、筋肉を鍛えるつまり「筋トレ」をして筋肉量を増やさないと、腰痛は改善しません。

筋力低下と腰痛の関係については、大阪市立大学が大規模なデータを調査し、筋力低下と腰痛は因果関係があることがわかっています。

以上が当院に来院された方で、腰痛の主な3つ原因と、その対象法になります。

もちろん1と2、もしくは1と3が混在しているケースもあります。

まとめ

腰痛の原因については、神経を圧迫しているとか、背骨が曲がっているとか、骨盤がズレてるとか、内臓が冷えているとか… 諸説あるように思うでしょうが、実はかなり科学的に解明されつつあります。

まことしやかな原因説に振り回され、なかなか腰痛などの痛みが改善しないと「内臓などに重い病があるのでは?」と過剰に不安になる方がとても多いです。

不安感に駆られると、交感神経が興奮し筋肉の緊張を更に強めてしまい、結果として腰痛などの痛みを悪化させてしまいます。痛みの原因について正しい知識を理解する事で、腰痛などの痛みが発症しても、過度に不安にならない事が非常に重要です。