「今、友人が整骨院で施術を受けているが、痛みが改善しないみたい」「子供が、病院で電気や超音波治療を受けているけど、まだ痛いみたい」「母親が、首から肩に痛みと痺れがあるので、針にいっているけど、あまり症状が変わらない」最近もよく、このような相談を患者さんから受けます。
先ず、腰や膝、肩、手首どこでもかまいません。痛みがある場合に何をしなければならないのか?答えは簡単。痛みを止める事です!!
骨盤がズレている…。姿勢が悪い…。ストレートネックになっている…。歩き方がよくない…。神経を圧迫している…。そんな理屈は後回し!!!
以前のブログでも記事にしましたが、痛みとは患部と脳の「電気信号」のやりとりです。神経末端部にある痛みセンサーに発痛物質が刺激を与えると、痛みの信号が発生します。その信号が発生する原因は、部分的に硬くなっている筋肉が長時間同じ姿勢をしていたり、またはストレスによる交感神経の興奮等が更に筋肉を収縮した時、血管を拡張する為、発痛物質が血中に放出され、それが神経の痛みセンサーに触れる事で起こります。
ただ、痛み信号が長期間続いてしまうと……。神経末端部にある痛みセンサーは少しの刺激で反応してしまい、しかも脳や中枢神経が痛みの情報を記憶するといった現象が起きる場合があります。
このような状態になると、座って仕事をしていると激痛が走る…。痛みで長時間立っている事が出来ない…。痛みが酷い時は、歩くことさえ出来ない…。痛みで寝返りうつことすら出来ない…。
下手をすると、まともに生活する事すら難しい状況になってしまいます。当然、慢性化した痛みは、簡単には改善しません…。なので、先ず痛みがある場合、痛み信号をとめる事が最も大事なのです!
初期の段階では、痛みの原因部位、つまり硬くなった筋肉を緩めれば痛みは改善していきます。「首の骨がまっすぐになっているから、痛みの改善には時間がかかる」「骨盤がズレているから、ズレが戻るまで痛みは変わらない」「神経を圧迫しているから、痛みがよくなる事はない」理屈はどうあれ、痛みで何ヶ月治療を受けても改善の兆しがないということであれば、やはり勇気を持って治療を受ける環境を変えた方が良いでしょうね……。