臀部~大腿にかけての痛みで「坐骨神経痛」と診断され、病院に1か月以上通い続けたが痛みが改善せず、当院に来院された3名のケースです。この3名の患者さんはほぼ同じ部位に痛みの原因があり、これまでの臨床経験でも非常に多く診てきた所謂典型のようなケースでした。
臀部~大腿後面の痛みで原因は神経圧迫と診断
3名の患者さん共に、坐骨神経痛による痛みの原因は、椎間板ヘルニアによる神経根の圧迫。椎間板が薄くなった事により末梢神経を圧迫し、それが痛みの原因。このような診断を受けて来院されました。このような診断結果を受けたと、他の患者さんからもよく聞きますが、神経圧迫が痛みの原因であるならば、圧迫を解放しない限り痛みは改善しませんが、実際には神経圧迫は痛みの原因となっている事はほぼないと、これまでの臨床経験から確信しております。
炎症止めの薬を服用し電気治療を受けていたが痛みは全く改善しなかった。
3名の患者さんはいずれも1ヶ月以上病院に通い、処方されたロキソニンを毎日服用したにも関わらず、痛みには全く効果がなく、電気治療もほぼ毎日のように受けていたが、それも効果を発揮することはなかったとの事。これもよく聞く話で、同じ経験をされたという方、非常に多いと思います。
痛みの原因部位は臀部の筋肉
3名の患者さんの臀部~大腿後面の痛みは、臀部の筋肉が硬くなった事が原因。しかも、腸骨稜の縁に近い部位に3名共硬くなった筋線維がありました。その硬くなった筋線維を緩めたところ、初回から痛みが約7割減少し、3回目の施術の時にはほぼ痛みは改善しておりました。
比較的早くに処置をした事が、短期間で痛みが解消した理由
痛みが発症してから約1か月という期間で当院に来院された為、短い期間で解消する事が出来ました。(本来であればもっと早く、痛みが発症した時に来て頂くのが理想ですが……。) 坐骨神経痛に限らず、肩や首、膝の痛みでも罹患年数が長ければ、それだけ痛みの原因部位である筋線維は硬くなっている事が多く、硬くなっている分、緩めるのに時間がかかります。
まとめ
医療機関で検査をした結果、特に大きな問題はないにも関わらず、坐骨神経痛の治療を続けていても痛みが改善しない場合、そもそも痛みの原因を間違えてとらえている事が多々あります。当院の3例のように、早い段階で的確に痛みの原因部位にアプローチすれば、坐骨神経痛はあまり深刻なものではありません。治療を受け続けても痛みが改善しないとお悩みでしたら、当院に一度ご連絡頂きたいと思います。